「佐賀のがばいばあちゃん」は4月、全国に先駆けてまず物語の舞台である佐賀を中心に九州各都市で先行公開されることになった。
2月上旬、予告編をはじめポスター・チラシが出揃い、いよいよ前売り券が発売される。そして、中旬には東京で完成発表の記者会見が行われ本格的なプロモーション活動が始まっていく。
わたしはいま、これまで作り手としては経験したことのない「興行」に関わっている。通常ならば作品完成とともに監督としてのわたしの仕事は終わっているはずだが、配給、宣伝、興行のプロフェッショナルの人たちと一緒に、ポスターデザインや宣伝物の制作作業、さらには観客動員のための営業戦略、組織作りといった仕事に参加している。
映画製作とは、地を這うようにドブ板を歩きながら票読みをしていく選挙運動と同じだと言った人がいるが、まさしくその通り、テレビにはない大変さと面白さを味わっている。
作品を作り公開する以上一人でも多くの人に見てほしいというのは制作者としての素直な思いである。そして、なんとか興行的に成功したいというのが正直な気持ちである。もとより私たちの映画は、巨額な宣伝費を投入し物量で勝負するような環境にはない。見ていただいた方の口コミでの評価が生命線の映画である。
みなさまのご支援ご協力をこころよりお願いいたします。
(2006年2月)